ボスウェリア ネグレクタの発根管理を始めて1ヶ月が経過しました。
2021年9月6日管理開始 ⇨ 2021年10月6日時点
ベアルートで入手した2株を温室を使用せずに管理しています。
発根管理①「前処理の手順〜植え込み」編はこちら。
用土やネグレクタに合わせた環境の解説もしています。

発根管理②「2週間目・発根管理方法と芽吹きの確認」編はこちら。

発根管理の経過報告(1ヶ月後)
株①(小さい方)
発根せず、樹皮と木部の間から腐りが広がっていました…
葉が展開して順調だと思っていました。
しかし、よくよく見ると片方の枝からしか葉が生えておらず、
葉がない枝を触ってみると柔らかくブヨブヨとした感触で腐りが回っていることがわかりました。
幹をカットしてみると…
葉が展開している枝側の幹には新鮮な組織(右図の赤枠部分)が残っていますが、
ダメな方は茶色く変色していることがわかります(右図の青枠部分)。
更にカットしていきます。
思い切って「葉あり」、「葉無し」で縦にバッサリ。

葉のある方にも変色が入っていたため、更に上部でカット。
ようやく変色のない新鮮な組織がお目見え。
結果、こんな姿に…
ごめんよ、ネグレクタ。

土に接している部分から腐りがまわってしまったのでしょうか。
株②(大ぶりな方)
!!
発根してる!!
こちらの株は葉の展開は遅いものの株全体で芽吹いており、
株①と違ってどの枝もしっかりと詰まった硬さがありました。
しかし、よく見ると良くないポイントも…
●茶色に変色して萎れている根あり
これは、おそらく水やり頻度が高すぎたことによる根腐れではないかと考えています。
発根確認結果まとめ:1勝1敗
株①:「小株」:発根失敗 株②:「大株」:発根成功
株①が腐ってしまった原因として考えられることは
- 事前の乾燥不足
- 水やりの頻度が高すぎた
1. については株②が発根していることから、今回は判定不可。
2. については株②の根の状態からも原因の可能性ありと判断。
以上のことから、今後ネグレクタの発根管理に挑戦する場合は以下のような点を反省として、管理方法を見直そうと思います。
<反省点と対策>
・水やりの頻度が不適切であった
株1の腐り、株2の根の状態から頻度が高すぎたと判断
→ 対策:グラキリスと同様に1度乾いてから水遣りする
・株全体を観察できていなかった
→ 対策:株を枝ごとに細かく観察し、日々の変化に気づくようにする。
・判断基準が芽吹き、葉の成長具合だけであった
→ 対策:株の一部だけ芽吹かない、芽が枯れるといった異変を感じたら、触ってみて硬さを確かめる
株①のリセットと新たな挑戦
幸い全てダメになってしまう前に気づくことができたので、株①の残った枝を再度植えてみることにしました。
オキシベロン50倍溶液に24時間つけた後、48時間乾燥※させてルートン+ベンレートを薄く塗布。
(※今回は長めに乾燥させてみます。)
適当な高さでカットして穴を開けたペットボトルを準備。
(抜かずに発根が確認できるよう透明な容器を選択)
植え付け完了!
可能性は低いとみていますが、なんとか発根してくれることを祈ります。
コメント