特別展 植物 開催概要(チケット、滞在時間、混雑状況など)
国立科学博物館で9月20日まで開催されている
特別展「植物 地球を支える仲間たち」に行ってきました
●チケット、入場について
- 日時指定の予約制
- 予約時間は9時00分〜16時30分まで30分刻みで定員あり
- 入場後の滞在時間に制限はない
- 予約後も3回まで来場日時の変更ができる
●滞在時間について
- 普通に見て回って約2時間程度
- 全部見るなら遅くとも15時までに入場
●混雑状況(2021年8月29日:夏休み最後の日曜日)
- 空間的には余裕があり自由に歩いて回れるのでストレスは少ない
- 人気の展示前ではやや待ち時間あり
また、私は今回見送ってしまいましたが、音声ガイドが俳優の滝藤 賢一さんでした

滝藤さんは植物愛好家としても知られていて、
NHKの趣味の園芸「これ、かっこイイぜ!」というシリーズを担当されています
来たる2021年9月5日(日)にコーデックスの特集が放送されるので非常に楽しみです! ← 放映済!都内の有名
園芸店 鶴仙園の鶴岡さんが講師として出演されており、楽しみながら栽培のポイントを学べました!鶴仙園さんは植物の品揃えもさることながら、鉢をはじめとする園芸用品のセレクトもセンスが良く、ついつい色々と買ってしまいます。
展示概要

- 第1章「植物という生き方」植物ってそもそもなに?
「植物にも五感がある」「仲間同士でコミュニケーションをとっている」といった非常に興味を駆り立てる内容で、一気に植物に対する見方が変わります
- 第2章「地球にはどんな植物が存在しているか?」極端な特徴をもった植物
地球上最大、最小の植物など〇〇すぎる植物の紹介
極限の環境に適応するために特異な形態をした植物の紹介
- 第3章「植物の形と成長」なんでこんな形になるの?
ここから学問的な込み入った内容が増えてきます
細胞や遺伝子を取り上げ、植物の成り立ちについて解説されていました
植物の成長を人と対比することで理解しやすいよう工夫されていました
- 第4章「植物はどのように進化してきたか」植物の進化をたどる旅
単細胞生物による細胞内共生から花の誕生、昆虫との共生など、
現在に至るまでの過程を映像や実際の化石を用いて展示されていました
はるばるチェコからやってきた世界最古の植物化石が見所です
- 第5章「本当は怖い植物たち」コワ面白い植物たち
食虫植物、毒を持つ植物、物理的に殺傷能力の高い植物といった
危ないヤツらを紹介するコーナーで単純にテンションが上がりました!
- 第6章「生命の源、光合成」植物よありがとう!
光合成について、葉緑体の分類から光合成でエネルギーを得るプロセスを紹介
地球上の全ての生物にとって、植物が重要である理由がわかります
光合成の仕組みを利用した植物工場の紹介もありました
(メインの展示会場はここまで 再入場不可)
- 第7章「目指せ、植物研究者!」
ここから会場が変わります
若手研究者の紹介により、どのような研究分野があってどのような研究がされているのかわかるようになっています
- 植物展ショップ
公式ガイドブックや植物をモチーフにしたお土産、文房具、アパレル製品などが販売されていました
ちなみに私は公式ガイドブックを購入しました 約200ページ
美麗な画像と充実した内容となっており、これで税込2200円は安いと思ってしまいました

面白かった展示
ここでは個人的に面白かった展示について書いていこうと思います
ハンマーオーキッド
「コツバチ」というハチのメスに擬態した唇弁もったラン科の植物
メスに似た唇弁とフェロモンでオスをおびき寄せる → オスが抱きつくと勢いよく唇弁が跳ね、雄花に激しく背中を擦り付けられていました
オートマチックにぶん回されるその様があまりに哀れで滑稽で…
- キソウテンガイ

アフリカの砂漠に分布する植物
1対の葉を一生伸ばし続けるというまさに奇想天外!な生態をもっています
私は最近存在を知ったばかりでタイムリーだったので、実物(生きてる!※)が見られて感動しました
※画像では見にくいですが、展示右上の赤枠内に”生きてます”との但書があります
実際に生きている個体の展示なんです!
- ABCモデル

遺伝子によって花が形成される仕組みを表したモデル
A・B・Cの3グループに属する遺伝子の相互作用によって成り立っており、
何かが欠けると花びらがなくなったり雄しべが無くなったりといった異形の花となります
私は農学部にて植物を専攻し、ABCモデルも学びました
しかし学生の頃は今ほど植物に興味がなく、テスト対策に暗記する対象でしかありませんでした
今となっては勿体ない時間を過ごしたなぁと後悔しています
- 多肉植物、エアプランツ


これは完全に趣味の延長です
見て楽しむタイプの植物たちでした
近年のインテリアグリーンブームの影響か、主に大人たちが立ち止まって写真を撮る姿が目立っていたように感じました
まとめ・感想 ー 非常にオススメ!ー
特別展「植物 地球を支える仲間たち」は
鑑賞欲と知識欲の両方が満たされる、個人的にはかなり当たりの展示でした!!
残念ながらコーデックスについてはピックアップされていませんでしたが、
それを差し引いてあまりある特盛りの内容でした
元々植物に興味があったり詳しかったりといった人でないと楽しめない内容かというとそうではなく、純粋に見て楽しい驚き満載の展示となっているので万人が楽しめると思います
実際に家族連れやカップルがたくさん来ていました
学生時代に植物の研究をかじっていたこともあって、
懐かしい気持ちになる単語やら種名やらがたくさんあったことも印象的でした
来年、2022年の1月からは大阪で開催されるようなので、関西の方は是非行ってみてください
私は公式ガイドブックを熟読して余韻に浸ることにします!
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